杖術イラスト

杖術の道場にて


この作品について
杖術のススメpixivに掲載して、意外に反響がありました。ちょっとビックリしましたけど、やっぱり嬉しかったですね。「とっても好きな事が凄く伝わってきた」などとコメントに書かれたもので、調子こいて「続き」的な作品を書いてしまいました。
知らない人にとって武道道場での練習の話はほとんど未知との遭遇です。分かり易く書いてみたつもりですが、どうでしょうか?
これもイラストサイトに掲載したものです。「杖術のススメ」と同じくほとんど未修正のまま掲載します。昔の練習時間をそのまま未修正で載せています。(今は19時半からの練習です)また、今は基本技と形が週別になっていますが、この当時は2種同時に練習していた経緯があります。

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 目次

1,前置き
2、道場到着・着替え・練習前準備
3、挨拶・基本技練習
4、単独動作型練習
5、  杖・剣の対人型練習
6、休憩、そして第二部の対人の型練習(居残り組)
7、思う事



  1、前置き

少し前、杖術のエッセイ(コラムかも)を書いてそれに対して色々コメントを貰った内容の中に、「こういうものは知らなかったので面白かった」と言うものがありました。なるほど自分の中では日常の出来事だったのが、知らない人にとってはそんなに興味が持てるものだったんだなと思いました。確かにちょっと考えてみれば分かる事でした。余りにも慣れ親しみ過ぎていると外部に対して、「何故こんな事知らないのかな?」と言う若干傲慢な気持になって来る場合もありますね。そこまではいかなくても、自分の世界を知らない人の気持ちが理解し辛くなって来る事もあるのでしょうか。
で、わたしの日常である処の神道夢想流杖術道場での練習風景の事を、知らない人にも分かるように少し書いてみようと思います。どれだけ上手く杖術練習の情景を表現出来るか分かりませんけど、何とか頑張って理解出来る様噛み砕いて、また簡潔に綴ってみたいと思っています。もし興味のある方は一読して頂ければと思います。

まず全体の構成は、時間軸に沿って、そしてたまに所々立ち止まってのお話し。わたしの貧弱な武道知識を「縦横微塵」に破壊しまくって、技、動作の説明等を交えながら進めて行きたいと思っています。時折個人的な感情の噴出が出てきますけど、そこは聞き流しながら、また無視しながら読み進めていって下さい。
初めは、道場に到着しての着替えから始まります。その後基礎技練習、単独の型の練習、そして本格的な対人型練習になります。対人型の練習が一番面白い代わりに、一番緊張します。

では、始めますね。

  2、道場到着・着替え・練習前準備

道場は某神社に併設された武道場(養心館剣道場)をお借りしたものです。そこで週一回の練習をしています。他にも剣道、居合等の会がこの武道場を借りて練習しています。練習時間が決まっていて、わたし達の前の時間は少年剣道の練習時間です。剣道の先生はまるで熊の様な身体で熊みたいな顔をしています。そして熊みたいな声を張り上げながら、熊の様に歩かれる方です。(要するに熊の様な人ですね)習っている子供達は小学生から中学生ぐらいの人達です。よくまあこんな猛獣先生についていられるなと思うぐらい元気一杯の練習をしています。玄関からでも先生の怒鳴り声が聞こえてきます。先生の幼児虐待じみた声と子供達の元気な声を聞きながら着替え部屋に入ります。

19時からの練習開始です。わたしは大体15~20分ほど前には道場に来て、そんな騒ぎの中で着替えをします。袴も着て準備の終わった時分には先輩方、後輩方が来られます。この時点では大体18時50分ぐらいでしょうか。それから玄関で柔軟をしながら剣道練習が終わるのを待ちます。真冬だと温まるまで大変です。もし彼らの練習が無い場合はそのまま道場に入って、正面に基本技と制定型及び、古流の型の書かれた敷布を貼り付けます。これは練習途中で技の名前をド忘れした時に便利なものです。後ほどお話ししますけど型練習に入ると慣れているとは言え、かなりの緊張感の時間なのです。瞬間的に記憶喪失状態になる事しばしばなのです。
そのあと時間がある場合はさらに柔軟、技の簡単な練習をしたりしています。その頃には門人の数は多い時には30人弱、少ない時には14・5人集まってきて思い思いの練習をしています。
来られる方はやはり男性が多いですね。比率は大体ですけど、8対2で男性の勝ちですか…。女性頑張れ!年齢に関してもやはりと言うべきかどうなのか、50才代が多い様です。でも30才の方も少なくありません。70才代の方もおられます。平均年齢はこれも想像ですけど、50歳ぐらいになるのではと思います。ちなみに先生の御歳は60ン才と言う噂です。多分これは噂だけで、実際は200年ぐらい生きている妖怪なのではと、思ったり思わなかったり。

ちなみに平均年齢から考えて、若い方にはこんな地味な武道は敬遠されるみたいですね。でもそれでいいと思っています。若い時には思いっきり、例えば動きの激しい剣道や空手、そしてわたしも好きな中国拳法なんかをやってみるべきだと思います。で、ある程度分別の付いた頃に、こう言う地面にしっかり足の着いた日本武道を教わって行くべきだと、恐ろしく独善的に考えているのです。

さて、準備体操で体がほぐれた時分に妖怪先生が墓場、いや、道場に入られます。

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 3、挨拶・基本技練習

先生が上座に座ると門人たちは下座に横1列(多い時は2列)に並び、最上位者の方が号令をかけてお互いに挨拶をします。当たり前の話で道場は木の床です。夏なら兎も角、冬の正座は結構辛いものがあります。座るのに慣れていない人や脚の悪い人は、やっぱりその間モゾモゾしていますね。厳しい道場であればその時点でバケツでも飛んできそうですが、当道場はそんなにシビアでは無いのでそのまま練習開始になります。

立って横一列に並んだわたし達の前で先生代理の人が号令をかけ、基本の技の練習を全員で行います。基本技と言うのは、空手で言えば突きや蹴りの、合気術で言えば受け身等の単独動作です。全て習得するとかなりの応用技の効く12本の基本技です。でもこの基本が他の武道と同じくとっても難しいのです。わたしは未だにまともな技を出す事が出来ません。数年前先生に「技というものをしっかり考えろ」と言われた事がありますが、まだまだ試行錯誤の段階です。型というのはざっくばらんに言うと、この基本技のチャンポンです。だから技がまともに出来ないと、次の型に移れないのです。

一列で練習していますが、一見お互い近すぎて自分の杖が横に居る人に当たりそうな気もします。でも、全員同じ動作なので意外にそんな事は起こらないのです。ただ初心者が横に居ると、ちょっと危ないです。わたしが杖を上げているのに片や横に振り回していたりしたら、怖いですよね。

両手を同じ様に振り上げて使うので肩凝りには効果ありますね。肩こりが酷くて頭がガンガンしている時に練習すると、夜には結構すっきりしますね。両手を同時に使う動作って、日常には余りありませんよね。これって身体のバランスにもいい感じの様です。

この基本技が12本あります。それぞれ5~7回やります。

真冬でもこの練習が終わる頃は汗がドドッと出てきています。

  4、単独動作型練習

同じ一列になったまま今度は12本ある制定杖の型を練習します。型の単独練習も技の練習と基本同じです。ただ若干の複雑さが増しますので、個々人の動きがかなり増幅されます。同じ動作なんですけど最後の立ち位置とか方向とかが違って来るのです。体力や足の長さ、そして打ちの踏み込み深さもそれぞれ違いますからね。お年を召した方はやはり全体的に小さな動きになります。高段者は大きな動作をしますのでこれもまた違ってきます。角度も又違ってきますね。こっちの人は正面、あっちの人は60度の方向、色々です。
杖の型も空手や合気道の型と同じものだと思っていただければいいかと思います。なので一人練習も可能です。わたしも時折公園で練習をしています。家の中でもある程度できますけど、長い杖を持っては流石にスペースと高さを必要とする型練習は、わたしの住んでいる豪邸でも無理です。一度間違って電球の傘を破壊してしまった事があります。それ以来実家での練習時傘を取り外してやっています。

横道にそれましたけど、「着杖」(1本目)なんかは単純な動作なので人と接触する事はまずありませんが、制定杖でも「乱合」(12本目)となるとかなりややこしい組み合わせなので、同じ人が練習していても最初の立ち位置と最後がその都度違ってくる事もあります。横目で見ているとかなり面白い光景ではありますね。
この時分には真冬でも体は汗でびっしょりとなっています。夏場なら下手をすると貧血になるぐらいの運動量です。わたしもある夏練習時に貧血ギリギリの状態になり、あわや倒れるかと思った経験があります。その点冬は身体的には楽ですね。

こんな感じで全ての基礎練習が終わります。一旦一列に正座して練習のメニューを先生より聞きます。今夜はどういう事をするかです。

一礼、そして杖対剣の型練習に入っていきます。

 5、杖・剣の対人型練習

対人の型練習は上位者が剣、指導を受ける人が杖を持ちます。剣は、杖の高段者が受け持ちます。杖の打ちを剣で受けるにしても、体捌きの技術を持っていないと自分の小手をやられてしまいます。失敗すると頭で杖を受けてしまいます。水月への突きもあり(これは寸止めでは無いのです)、それを受け止めるのにも経験が必要です。
上位者の3~4人が剣を持ち、下位者はその人に対して練習させてもらうという形を取っています。剣と杖の人数割合は1:2ぐらいですので、場所取りで早い者勝ちの弱肉強食の世界が始まります。大体いつも4~5組ぐらいのペアで練習をやりますね。ある人は誰を差し置いてもオレオレ的に練習をやろうとするし、またある人は積極性が無く人から勧められてやっと腰を上げて剣の前につく、そんな風景が見られます。先生の話では、消極的じゃ上手くならない、と。確かにそうですね。でもわたしはあまり積極的な方ではありません。のんびり座って(この時は待っている人は座っててもいいのです)眺めているだけでもかなりの勉強が出来ます。でも、やはりそうは言っても練習に勝るものはありません。やるしかないのです。

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実際の練習状況を綴ってみますね。

ある先生に付きました。初めは引き落とし打ちの練習です。これもかなり難しい技です。古流剣術をされていた方は分かると思いますけど、要するに剣の「切り落とし」です。杖術では引落打と言う名称です。構えている相手の剣が邪魔なのでそれを文字通り切落す(打ち落とす)のです。わたしも未だにこの技は出来ません。理屈から言うと、右腕で真上にあげた杖を左手を軸に円弧を描くように杖先を真下に落とすだけの、ただそれだけのものです。でも…出来ないですね。周りを見ていても本当にしっかりこの引き落としが出来る人は、30人居て、数人ぐらいです。
この技の上手下手は音で分かります。音を出さない引落打ちを使う人は稀ですけどおられます。その人はかなりの使い手だと思います。そんな人に剣を打ち落とされると、かなりの衝撃が腕から体に走ります。下手をするとそのまま剣を(文字通り)打ち落とされてしまいます。どんなに頑張って握っていても(逆説的には、しっかり持っていればいるほど)、抵抗出来ないのです。「合気上」に似ているかもしれませんね。普通の打ち方だと音だけ大きくてショックはほとんどありません。ましてや持っている剣を落とされる事はあり得ません。

先生曰く、最終的には無音になるんだ。また別の人曰く、上手い人が切り落とし(引き落とし)をすると無音は勿論だけど木の燃えた匂いがしてくる云々。この説明で分かる通りこの技は剣を叩くのではなく(強引な言い方をすると)こすり付けてその力で剣をもぎ取るのです。杖と剣の接触時間を出来るだけ長くして自分の運動エネルギーを剣に与える、とわたしは解釈しています。擬音で表現すると「ズーン!」と言う感じになるでしょうか。合気にも似た考え方があります。持たれた手との接触をギリギリまで断たない様に技を掛けるという。杖の場合は接触「時間」の長さで剣を制する訳ですね。次は「逆手打」の練習を同じようにやります。
「引落打」及び「逆手打」この二つの技を型練習に入る前に必ず行います。逆に言うとこの二つの技が出来ないと、それ以上は上手くならないという事になります。
それぞれ10本ずつ、計20本程練習した後、いよいよ杖と剣の型練習が始まります。先ほどお話しした様に剣が上位者ですので、杖は教わる立場です。1人大体、型をそれぞれ2~4本程、3種類の型で合計10~14本練習します。その間上位者より色々注意を受けます。多いのは腰の入れ方ですね。打つ時に腰が引けたり体の中心がずれていたり結構しますので、それを(毎回)注意されます。でもなかなか思う通りには体は動きませんね。
「引落打」も制定型の動作の一部にあります。大体最後の「極め」にこの打ちが出てきます。この打ちはかなり難解な技です。単独動作で何となく出来る様に思っていても、さて型の中の極め技として出そうとしても上手く極まりません。

さて、一緒に練習している上位者から直接のアドバイスや注意を受けている時は成る程ね、と聞いていますが、突然後ろから「腰!!!」と怒鳴り声が聞こえると、心臓が数秒間止まってしまいます。先生の声です。誰に向って叫んでいるかは声の調子と聞こえてくる方向で分かります。「はい!!分かりました!!」と即答します。わたしはいつもこんな調子で怒鳴られています。たまに違った内容で怒鳴られることもあります。上位者が剣を杖の様に持って教えている時によくあるのです。「刃(の方)を持つな!!」と。つまり木刀と言えども真剣を持った気持ちで練習しろ(実際に真剣を持って刃部を持つ人は居ませんね)、と言う事です。他には、杖を文字通りツエの様にして寄っかっていた時の叫び声、「杖をそんな風に着くな!そんな気持ちなら、もう来るな!!」。それを聞いて、かなり焦った事があります。「すみません!!」と即答するしかありませんでした。

こう書くとかなり厳しすぎる雰囲気だと思われるでしょうね。実際確かにそうです。かなりピリピリした練習状況です。

ただ、先生がこんな事をお話ししていた事を思い出します。
「今の練習の雰囲気は厳しいかもしれないが、これが俺の教え方だ。これ(本物の杖術)を維持していくにはこうするしかない。もし俺が居なくなったら多分ダラッとしたものになるだろうな」その時彼はちょっと寂しそうな顔もしていました。
わたしは今の怒鳴り声の飛び交う練習が気に入っています。先生も妖怪ではありますけど、良性の妖怪です。無茶難題な事は一切言いません。この事は現在門人さんが少しずつですけど増えてきている事で証明しています。

組練習が終わるとその後ろで控えている人がその後に入り、また新たな練習が始まります。その繰り返しとなり、1人大体3~4回程のローテーションが可能の練習です。その間幸運な人はほとんど先生には怒鳴られません。が、不幸のどん底の人は(…わたし)数回どころか十数回もの罵声を浴びせられるのです

その先生の遠吠えの中第一部の型の練習が終わります。皆さん汗だくで、ぐったりです。ご苦労様でした。

  6、休憩、そして第二部の対人の型練習(居残り組)

皆でお茶を飲みます。これが美味しいのです。色々お話しします。先生をけなしたり、からかったり、バカにしたり…。と言う事は無いですけど、和気あいあいでのお話が盛り上がります。お菓子とか持ってくる方が少なからず居ますので、それを(不味くても)「美味しいな」などと誉め千切りながらのひとときのコーヒーブレークです。

先生は実を言うとかなりざっくばらんな方です。先の文章では色々酷い事も書きましたけど、本当は結構皆に慕われている人なんです。けじめのある方、と言う事も出来るでしょうか。怒る時はしっかり怒るけど、笑う時はいい笑顔になります。「野武士の様な人」と表現していた人もいましたけど、そんな感じも持っていますね。

ほとんど雑談の時間ですけど、極たまに杖術の技術論の話になる時もあります。そう言う場合意外に盛り上がりません。これは不思議ですけど、そうなんです。もっと色々これはこうなんだとか、あれはだめだとかの話が出てもいいんですけど、何故か結局尻切れトンボで何となくその話は終わってしまいます。多分、武道論より実践論の方が好きな方が多いのでしょうね。お茶会でこの打ちはこうやるべきなんだとかより、練習中に話す方が皆さん性にあっているのかもです。そう言うわたしも、武道論を打ち上げるより初心者に実際に教えている方が楽しいですからね。

先生が言われていましたけど、自分の技の練習も大事だけど人に教える事も結局自分の練習になるんだ、と。そうだと思います。自分の出来ない事は教えられないし、また、勘違いの技術を教えてしまうと駄目ですよね。なので教える時はかなり必死にならざるを得ません。教えながら、「ああそうか、そうなんだ」などと自分の言葉に頷いたり感心したりしているのです。教えていると第三者的に自分の技術を見ようとするみたいです。ただ、教えるのに慣れ過ぎると、今度は傲慢さが出て来て鼻につきだす様です。自分が偉くなった気がしてくるんでしょうね。

話があっちこっちに飛んでしまいましたけど、こんな感じで休憩が終わります。

第二部の練習は、残りたい人のみで行います。練習内容は第一部と大体同じですけど、人数が少ないので大体においてペアは練習が終わるまで同じ人です。なのでかなりハード、また練習内容が第一部から比べてかなり深くなってきます。さらに一部の練習は基本「制定杖」のみだったのですけど、ここからは「古流」もやります。故に先生の罵声・怒声がさらに大きく又鋭くなってくるのです。気は抜けません。ちょっとでもぼんやりしていると後ろからその声が襲ってきます。でも、それが何となく快感になって来たような気も。段々わたしもM的な人になって来たのかもしれませんね…。

22時過ぎまでこの練習が続きます。そして今夜の練習メニューはすべて終了となります。それぞれ車で帰宅します。
お疲れ様でした。

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  7、思う事

上手く表現できたかどうかあまり自信は無いですけど、何んとかわたしの通う道場の練習雰囲気は摑んで頂けたかと思います。

上に書きましたけど、厳しい面もかなりあります。新しい方が来ても数カ月もしない内に消えていく場合もあります。もっと柔らかい雰囲気の練習が好みと言う人も、多分居るでしょうね。わたしはそんな練習をしていた人と一度型試合をした事があります。とても軟弱な杖を使います。攻撃して来ても怖くないのです。捌きもとてもヤンワリしていて切ろうと思えばいくらでも切れるぐらいの軟さでした。型は形では無い。とは確か剣術家・黒田鉄山さんの言葉だったです。形だけをなぞった型はもうそれは武道の型ではありません。型と言うものは真剣勝負の異名なんですね。

先生が言われた事で、感銘を受けた言葉があります。

「道場の練習は、楽しくやらないと駄目だよ」

ずっと前に聞いた言葉です。へえ、そうなんだな。と思って楽しく練習しようとしていました。道場でわたしは考えながらやるのが癖なのです。なのでなかなか楽しく練習できません。それを見切った先生の言葉だったのでしょうね。でも、これに後半があるのです。

暫くしてある時に先生からこんな言葉を聞きました。

「…でも、楽しく練習するのは、一番つらい練習方法だよ」

と。

とても深い言葉でした。前半は分かり易い話ですね。でも、後半の言葉がくっつくとこれは大変な深さの言葉になってきます。

まとめになったかどうか。でも、思いだけでも綴れたので良かったと思っています。若し良かったら、こんな道場に通ってみませんか?お近くの神道夢想流杖術の道場 (札幌以外の道場)へ、どうぞ。でも部費は、自分持ちです。

終わり

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